池袋など豊島区内の「公園禁煙化」、共存求める声や路上喫煙・ポイ捨て増の懸念も

今年（2018年）10月から中池袋公園（東池袋1）や東池袋公園（東池袋3）、西池袋公園（西池袋2）など豊島区内にある56の公園を禁煙化する区の方針に対し、1月29日から2月16日まで募集していた区民意見の結果が公表されました。

池袋の公園内に設置されている喫煙スペース

区の発表によると期間中には419人から432件の意見が寄せられたといい、「全ての公園を禁煙とすることが必要」「子ども達にはきれいな空気の中で、思いっきり遊んでほしい」「子育て環境を整備する対策に賛成する」という賛同の声が寄せらる一方、「一律禁煙には納得できない」「公園は子どもが安心して遊べる場であると同時に、大人やお年寄りにとっても、憩いの場となるべき場所である」「喫煙のルール・マナーを守れば、お互い共存することができるのではないか」といった声もありました。

喫煙者からの「愛煙家のやすらぎや楽しみを奪うような条例改正は、ぜひ控えてほしい」との意見だけでなく、喫煙者を締め出すことによって、「公園の喫煙所があるからこそ地元の環境美化に大きく貢献している」「公園が禁煙になることで、公園近くでの路上喫煙、ポイ捨てが増える」など、周辺環境が悪化するのではないかとの懸念も示されています。

これに対し区は、「従来より公園内の喫煙については、子どもを持つ方から多くの批判的なご意見をいただいています」といい、「『共働き・子育てしたいまちづくり』のために全面禁煙が必要」との考え方を示します。また、公園内の代替喫煙所の確保は行わない方針を示しました。

なお、公園の禁煙化では、池袋駅前公園や東池袋中央公園、池袋西口公園など池袋駅周辺の大型公園では2年間で段階的に禁煙化していく計画です。

【関連記事】

・池袋など豊島区の公園は「全面禁煙」へ、西口公園や駅前公園などは2年で段階的に（2018年1月30日）

【参考リンク】

・「豊島区立公園等の禁煙化」についてご意見を募集した結果を報告します（2018年3月7日、豊島区）