サンシャイン60ビルの55階に本社を置く一般財団法人日本気象協会(石川裕己会長)は、所属する気象予報士のうち100名が選んだ「2017年お天気10大ニュース・ランキング」を公開しました。1位となったのは「九州北部で大雨による被害(平成29年7月九州北部豪雨)」でした。
同ランキングは、気象予報士100名にアンケートを実施し、投票結果をポイント化して順位を選んだといいます。これによると、1位に入ったのは、7月5日から6日にかけて福岡県朝倉市や大分県日田市などで記録的な大雨を記録し、死者37名と行方不明者4名の人的被害が出た九州北部豪雨となりました。
2位は「雨の10月、秋雨前線と2週連続の週末台風」で、10月21日から23日にかけての「台風21号」上陸や、翌週27日から29日にかけては「台風22号」が接近し、「過去にほとんど例のない、2週連続の本州付近への週末の台風襲来」(同ランキング)となり、秋の行楽やイベントが大きな打撃を受けました。
3位は「北・東日本で8月は連日の雨、夏空はどこへ」と題し、今年の夏に続いた日照不足や低温があげられました。この影響から東京では8月1日から21日にかけて21日連続で降水を観測しており、これは8月としては1977年の22日連続降水に次ぎ、統計開始以来2位だったといいます。
なお、ランキング10位までに入った2017年の天気ニュースについては、同協会の公式サイト内で詳しく解説が行われています。天気で今年を振り返ってみてはいかがでしょうか。
【参考リンク】
・日本気象協会が選ぶ2017年お天気10大ニュース・ランキング(1~5位)の解説
・日本気象協会が選ぶ2017年お天気10大ニュース・ランキング(6~10位)の解説
・「日本気象協会が選ぶ2017年お天気10大ニュース・ランキング」が決定 第1位は「九州北部で大雨による被害(平成29年7月九州北部豪雨)」(2017年12月8日、日本気象協会)