ビックカメラ(本社豊島区)は楽天と新たなインターネット通販「楽天ビック」を来年(2018年)4月に立ち上げると発表しました。池袋駅西口の池袋マルイと同じビル内に本部を設け、東口に本店を置くなど池袋と深い縁を持つビックカメラは、インターネット通販(EC)大手の楽天と組むことで、同社のサイト構築などのノウハウを取り入れながら、ネットとリアル(実店舗)の連携強化を図っていく考えです。
ビックカメラは、自社のネット通販サイト「ビックカメラ.com」に加え、2011年からは楽天が運営するECサイト「楽天市場」上に「ビックカメラ楽天市場店」を出店しており、楽天市場の会員に対してもビックカメラの商品を積極的に販売してきました。
来年4月から新たに設ける楽天ビックは、この楽天市場店の基盤を引き継ぐ一方で、両社で独自商品の開発や販売も行うといいます。また、ネット上で大型家電製品などの設置を容易に依頼できるようにし、ECサイトの弱みだった取り付けなどの工事部分でも強みとしたい考えです。
加えて、ビックカメラの物流拠点を活用し、当日配送サービスを充実や、さらなる物流面での協業も検討。また、楽天のポイント制度である「楽天スーパーポイント」をビックカメラの実店舗でも使えるようにする方針で、今回の楽天ビッグの運営を目的とした新会社を設立することを皮切りに、両社ではさらなる連携強化を図っていくとしています。
【参考リンク】
・楽天とビックカメラ、新サービス「楽天ビック」提供に向けて新会社を設立~オンラインとオフラインの垣根を越えた、利便性の高いショッピング体験を実現(PDF、2017年12月19日、楽天株式会社/株式会社ビックカメラ)