池袋の街を歩いていてトイレへ行きたくなった時、デパートや大型施設に駆け込むよりも、公園やコンビニを目指したほうがキレイで安心――そんな環境が生まれようとしています。豊島区では2017年度から3年間かけて池袋をはじめとした区内に133カ所ある公園のトイレを全面改修するプロジェクトが始まります。
「公衆便所」から「パブリックトイレ」へと題したトイレ改修プロジェクトは、民間企業と連携しているのが特徴で、豊島区とコカ・コーライーストジャパンと包括連携協定を結び、公園内に自動販売機などの設置を認めるかわりに改修の協力を求めていく方針です。
これまで公衆トイレは、40年から50年の長期使用を前提としていた考え方を転換。短期で建て替えることを想定してトイレの仕様を見直していくといいます。
改修にあたっては、すべてのトイレを和式から洋式に変えるほか、通常の清掃に加えて専門事業者による特別清掃を行うことで、清潔に保ち、“公園のトイレは汚い”というイメージを変えていく考えです。
地下鉄有楽町線(新木場寄り)に近い「39番出口」から至近距離にある「南池袋公園」(南池袋2)では、すでに昨年(2016年)春までに改修が行われており、洋式化とウォッシュレットの設置はもちろん、化粧直しスペースの確保やベビーチェアの設置などが完了しています。
また、今回のプロジェクトでは改修に加えて「オープントイレプロジェクト」と題し、街中にトイレを確保する手段として区内のコンビニエンスストアに協力を依頼。すでに区内約200店舗のコンビニでトイレが使えるようになっているとのこと。
これから先、池袋の街でトイレに困ることは少なくなりそうです。
【参考リンク】
・2017目玉プロジェクト (1) 企業とタッグ!「パブリックトイレ」大改造(PDF、豊島区「平成29年度予算案重点事業」)
・南池袋公園(南池袋2)の紹介(豊島区)
・池袋駅の構内図(東京メトロによる出入口案内)