池袋西口公園が全面リニューアルされる予定です。豊島区では「日本では初めてと言えるような、他に類のない劇場公園」(同区)にする考えで、ステージ(舞台)を大幅に刷新するほか、大型ビジョンを設置したり、トイレを新しくしたりするとともに、公園内に観光案内所も新設する構想です。
現在、着々と進められている池袋西口公園のリニューアル計画は、「劇場広場化プロジェクト」と名付けられ、「西口エリアの顔となるような文化拠点を整備する」(豊島区)としています。
公園の目玉となる新たなステージについては、豊島区によると、
- ダンス、ミュージカル、演劇などに加え、オーケストラの演奏も可能な舞台装置
- ステージと一体となった大型ビジョンの設置/災害時の情報発信、オリンピック・パラリンピックのパブリックビューイングにも利用可能
- 指向性の高い音響システムの導入で、周囲への環境に配慮
- 大型ビジョン、照明、音響機材を集中管理できる施設の設置
- イベントに必要なテント、パイプ椅子の収納スペース、出演者控室の確保
といった方向性が示されており、これらは東京芸術劇場と調和のとれたデザインにする考え。今年(2017年)11月までに具体的なアイデアをまとめ、2018年8月までかけて設計を行った後、2019年1月から10月にかけて工事を実施。同年11月にオープンさせる計画です。
なお、豊島区では西口公園に続き、旧豊島区役所跡地周辺の「Hareza(ハレザ)池袋」の再開発エリア内にある「中池袋公園」も刷新。さらに昨年(2016年)10月に閉鎖した造幣局東京支局(東池袋4)の跡地を使って2020年までに新たな公園も設置する予定です。2016年4月にリニューアルを完了させた「南池袋公園」(南池袋2)と合わせて、「4つの公園をつなぎ、劇場化する」という構想を描いています。
【関連記事】
・区役所の跡地エリアは「ハレザ池袋」、36階建てビル内シネコンや新ホールなど建設(2017年3月30日)
・池袋は「トイレに困らない街」に、公園トイレを全面改修&コンビニ店内も開放へ(2017年3月26日)
【参考リンク】
・都市空間の劇場化「4つの公園整備構想」(PDF、豊島区平成29年度予算重点事業、12ページ参照)
・池袋西口公園等整備基本計画策定業務プロポーザル実施要項(PDF、豊島区)