2019年から2020年にかけて池袋駅周辺はこれだけ変わる――。豊島区は今月(2017年11月)1日に発行した「広報としま」の特別号「としまplus」で、「2019年東アジア文化都市 2020年東京オリンピック・パラリンピック そして未来へ としまのまちと文化はこんなに変わる!」と題し、見開きで地図とイメージ画像を用いて旧豊島区役所周辺の再開発や西口公園のリニューアル、新たな移動システム(低速バス)の導入などを一覧で伝えています。これを見れば、2~3年後の変化をイメージできそうです。
豊島区は、今年の京都市と来年(2018年)の金沢市といった日本の古都に続き、2019年には日本・中国・韓国の3カ国で文化芸術イベントを行う「東アジア文化都市」として内定しており、翌年の「2020東京オリンピック・パラリンピック」もにらみ、2019年以降に完了する多数の再開発や投資を計画しています。
同特集に掲載された池袋駅周辺の再開発や投資計画は次の通りです。カッコ内は同特集による説明文。
- 2016年4月リニューアル済み「南池袋公園」(「大田楽 いけぶくろ絵巻」をはじめ、日本の伝統芸能を発信していきます)
- 2019年秋「池袋西口公園は『劇場公園』として全面リニューアル」(常設・仮設ステージと大型ビジョンを駆使し、地元イベント、パブリックビューイングからフルオーケストラまで多様な用途に対応した劇場空間が西口の駅前にオープンします)【関連記事】
- 2019年秋「中池袋公園」(アニメファンの女の子たちの交流の場、コスプレイベントの会場として連日にぎわう中池袋公園。8つの劇場に囲まれたイベント広場としてリニューアルオープンします)
- 2019年「新たな移動システムの導入」(池袋副都心内を安全に快適に移動できる新たな移動サービスとして、環境に優しく池袋を象徴する乗りたくなるような「電気バス」を導入します。池袋駅・4つの公園を回遊します)【関連記事】
- 2020年春「(仮称)造幣局地区防災公園」(防災機能を備えた区内最大面積の公園が誕生します)
- 2020年夏「Hareza(ハレザ)池袋」(庁舎跡地を活用した新ホール、シネコン、新区民センターをはじめとする「8つの劇場」がグランドオープンし、「誰もが主役になれる劇場都市」が圧倒的にぎわいを生み出します)【関連記事】
造幣局地区に近接する「東池袋5丁目地区」では、野村不動産などが20階建て約132戸のマンションを2019年3月までに完成させる予定(関連記事)。
一方、池袋の東口と西口を歩行者デッキでつなぐ「東西デッキ計画」は2020年までの整備は難しい見通しですが、現在建設が進んでいる「西武鉄道池袋ビル」のデッキと合わせた「ビックリガード上空デッキ」が2019年秋に完成する予定です。
また、現時点での再開発計画は東口エリアが中心となっていますが、池袋西口でも駅前再開発を目指し、2015年には地権者らによる「池袋駅西口地区市街地再開発準備組合」が発足。同年6月には超高層ビル3棟の建設構想をまとめるなど、現在もまちづくりの方針が話し合われています。
行政が関与する再開発以外では、東池袋1丁目の「スポルト池袋」跡地での首都圏最大級だというシネマコンプレックス計画(2019年9月完成予定)も進んでおり、民間企業が主導する再開発もあわせて活発化しそうです(関連記事)。
今から2~3年先、2019年~2020年の池袋はどのような姿に変わっているのでしょうか。
【参考リンク】
・[広報としま] 平成29年11月1日号の公開ページ(同特集は6・7ページ)
・東アジア文化都市について(2019年は豊島区)
・「造幣局地区」街づくりのページ(豊島区)
・池袋駅東西連絡通路(東西デッキ)整備基本構想(豊島区、現時点では2020年以降の見通し)
・「池袋駅西口地区」の再開発について(豊島区、現時点では2020年以降の見通し、2015年6月時点での基本構想はこちら[PDF]に掲載)