沿線でおなじみの「東武ブックス」の名が消える可能性があります。池袋駅の北口連絡通路など、東武鉄道の駅構内などに書店を展開する株式会社東武ブックス(墨田区向島)が買収されました。書籍取次大手の日本出版販売株式会社(日販)は、先月(2018年1月)25日付けで発行済株式の83.3%を取得したと同社が発表したものです。
東武ブックスは、その名の通り東武鉄道の傘下書店チェーンとして1976(昭和52)年に創立。今月時点で池袋駅構内の池袋北店をはじめ、東上線沿線の上板橋や成増、朝霞台、ふじみ野、上福岡、川越の6駅など首都圏に25店を展開しています。
2017年1月決算時の売上は32億1600万円ありましたが、昨年6月には西口地下街の「東武ホープセンター」内で営業していた「池袋ホープ店」を閉店するなど店舗数を減らしている傾向にあります。
日販は書籍を出版社から書店に流通させる取次業者で、トーハンとともに日本の「二大取次業者」と言われています。今回の買収については、「駅立地での販売ノウハウを持つ東武ブックスと、書籍・雑誌の販売をより効率的に行い、新たな商材・業態を提案していくことで新たな書店のモデルづくりを目指してまいります」(同社)とし、今回の買収を機に新たな形で書店運営を行いたい考え。
なお、会社名や書店名については今後変更する予定とのことです。
【関連記事】
・ホープセンターの「東武ブックス」が6/15(木)閉店、北口通路の店は存続(2017年6月15日)
【参考リンク】
・株式会社東武ブックスの株式取得に関するお知らせ(日本出版販売株式会社)