machikochi(マチコチ)

都バスの系統表示は今後「英数字」に変わりそうです。東京都交通局は2020年のオリンピック開催とその先を見据えた「都営バス構想2020」で明らかにしています。

今後、都バスの系統番号(路線名)は英数字化する考え(「都営バス構想2020」より)

同構想では、海外からの観光客が多くなっていることや超高齢化社会の到来に備え、都バスのわかりやすさや段差の解消といった“変革像”をまとめたもので、「新たな路線バスのモデルを先導的に構築し、東京から全国へ発信していく」(同交通局)としています。

「わかりやすさ」という面では、地下鉄駅などからバス停留所への案内サインに路線別に色を付けたり、地図上のバス停表記を強調したりといった改修を行います。また、地下鉄改札口や駅前広場などには、英語表記にも対応したデジタルサイネージ(電子看板)の設置も進めます。バス停では、路線を載せた地図を追加したり、多言語表記したりも行われます。

加えて、現在は「池86」や「都02乙」など漢字を交えた表記となっている系統表示(路線名)については、「AA01」「BB01」のように英数で表記し、カラー表示に変更。また、バス車内にもデジタルサイネージを設け、路線図や4つ先の停留所までを表示したり、観光スポット紹介や天気予報などを表示したりといった多彩な情報を提供できるようにするとのことです。

また、段差解消では、バス車内に段差を一切なくした「フルフラットバス」を日本で初めて導入する方針です。

現時点ではどこの路線でいつまでに行うなどの「行程表」は明らかになっていませんが、今年はすでに2018年。2年後の2020年にオリンピックを控えているだけに、これから1~2年中には徐々に実行されていくとみられます。

【参考リンク】

誰もが利用しやすい路線バスの実現に向けた取組を進めます(東京都交通局)