株式会社マガジンハウスは、『蕎麦湯が来ない』(せきしろ×又吉直樹・著)を2020年3月12日に発売いたします。
五七五の定型を破って詠む自由律俳句を、文学界の異才コンビが詠むセンチメンタル過剰で自意識異常な人気シリーズ。
第一弾『カキフライが無いなら来なかった』(単行本2009年刊、文庫2013年刊)、『まさかジープで来るとは』(単行本2010年刊、文庫2014年刊)に続く、10年ぶりの単行本刊行となります。
404句の自由律俳句と50篇の散文を収録。
美しく、儚く、切なく、哀しく、馬鹿馬鹿しく、愛おしい。
琴線に触れまくる言葉たち。しみじみってもんじゃない。
誰もいない時計店で動いている針 (せきしろ)
写真にうつらない月を仰ぐ (又吉)
もう引き返せないということもない (せきしろ)
ブランコに濡らされた手を拭く (又吉)
用途の無い棚を眺めている (又吉)
そうだふりかけがある (せきしろ)
*刊行記念トーク&サイン本お渡し会を3月13日(金)午後7時より三省堂書店池袋本店にて開催予定(イベント詳細については同店ホームページまで)
著者プロフィール
せきしろ
1970年、北海道生まれ。文筆家。主な著書に『去年ルノアールで』『たとえる技術』『1990年、何もないと思っていた私にハガキがあった』などがある。
又吉直樹(またよし・なおき)
1980年、大阪府生まれ。吉本興業所属の芸人であり作家。主な著書に『火花』(第153回芥川賞受賞)、『第2図書係補佐』『劇場』『人間』などがある。
書籍概要
書籍名:「蕎麦湯が来ない」
著者:せきしろ×又吉直樹
発売日:2020年3月12日
定価:本体1,400円(税別)
サイズ:B6並製
発行:株式会社マガジンハウス