西池袋2丁目の「池袋消防署」や旧「勤労福祉会館(現IKE・Bizとしま産業振興プラザ)」の前で突然途切れる4車線道路の「劇場通り」。目白方面への早期整備を訴える意見書が豊島区議会から東京都へ提出されました。「補助73号線」という名が付けられた劇場通りが先に伸びていくことはあるのでしょうか。
この補助73号線は、新宿区西新宿7丁目から北区赤羽台3丁目に至る延長約11キロにわたる都市計画道路で、「山手通りと明治通りの中間に位置し、環状方向の幹線道路の機能を補完する重要な道路」(東京都)と位置付けられています。
池袋エリアでは、東京芸術劇場前を通ることから「劇場通り」と呼ばれている補助73号線。北側でも池袋4丁目の川越街道で途切れていますが、都は板橋区方面へ向けて用地買収を進めており、2020年度(2021年3月まで)には上板橋駅近くまで伸ばし、中山道へつなげる計画です。
一方、勤労福祉会館より先、目白通りへ向かう南側は、都が2025(平成37年)度までに優先的に着手する「優先整備路線」にも選定されず、建設のメドが立っていない状況。そのため、区議会では先月(2017年3月)27日付けで都へ「都市計画道路補助73号線の早期整備についての意見書」を提出したものです。
このなかでは、「日本有数の巨大ターミナル池袋駅及びその周辺地域は、大量の交通機関利用者に加え、駅周辺には、数多くの商業施設、飲食店、事務所等が存し、近接する幹線道路整備は、池袋駅周辺のまちづくりを進める上で、地域の安全対策上必要不可欠であり、その意味からも、都市計画道路補助73号線の未着手部分の豊島区西池袋・目白地区の約750メートルの池袋駅方面からの延伸は特に重要である」とし、「豊島区西池袋・目白地区の早期整備を強く求める」と訴えています。
ただ、西池袋2丁目や目白4丁目の住宅街の中を4車線の道路を通すという計画だけに、着手までには、まだ長い時間を要することになりそうです。
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【参考リンク】
・都市計画道路補助73号線の早期整備についての意見書(2017年3月27日付け)
・特定整備路線 補助第73号線(池袋本町)の事業に着手します(東京都、2015年1月6日、劇場通りの北側区間はすでに着手)