machikochi(マチコチ)

サンシャインシティの文化会館や豊島郵便局の至近にあった「造幣局東京支局」(東池袋4)の跡地に学生3500人規模におよぶ大学の国際キャンパスが生まれることが決まりました。

東京国際大学の「池袋国際キャンパス」開設を紹介するページ

埼玉県川越市にキャンパスを置く東京国際大学がこのほど詳細を発表したもので、計画では22階建ての校舎を新たに建設し、川越キャンパスの定員7000人のうち、半数となる3500人を池袋の新キャンパスで受け入れるといいます。工事は2020年11月から始め、1年10カ月後の2023年9月に開校する予定です。

池袋国際キャンパス」と名付けた新キャンパスでは、同大学の特徴である国際色を強調したカリキュラムが組まれるといい、同キャンパスで受け入れる3500人のうち2000人を留学生とすることで、同大学のグローバル化をさらに進め、池袋をその拠点としたい考え。

造幣局跡地の位置図、サンシャインシティ寄りのエリアが東京国際大学の新キャンパスとなる(豊島区「造幣局地区街づくり計画(2014年10月)」より)

現在、同大学は東武東上線の霞ヶ関駅周辺にメインとなる2つのキャンパスを置くほか、坂戸市にある東武越生線の西大家駅至近には、体育会系クラブやスポーツ教育に使うグラウンドや体育施設が中心の坂戸キャンパスを設けています。

新キャンパスの最寄りとなる東池袋駅や池袋駅からは東武東上線や東京メトロ有楽町線で、全キャンパスを一本で結ばれることになるため、3キャンパスを一体化した教育を行っていく考えです。

2014年9月にさいたま市大宮区への移転により閉鎖した造幣局東京支局は、3万3380平方メートルの跡地のうち、豊島郵便局やサンシャインシティに面した約1万平方メートルを東京国際大学の新キャンパスとするほか、都電荒川線の向原駅側の1万7000平方メートルは、豊島区が防災公園として活用する計画です。

2017年12月時点での造幣局跡地(左側)はほぼ更地となっている、右側はサンシャインシティ

東池袋エリアでは、2000年に群馬県伊勢崎市で開学した東京福祉大学が2008年4月に池袋キャンパスを開設。同じく2008年4月には区立時習(じしゅう)小学校の跡地を使い、帝京平成大学が池袋キャンパスを新設しています。

サンシャインシティ周辺での本格的な大学キャンパスは、東京国際大学で3校目となり、伝統のある西口の立教大学に対し、東池袋は、特色ある多彩な大学が集まる“学生街”という色彩がさらに強くなりそうです。

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都電沿い「東池袋5丁目地区」再開発、20階建て132戸のマンション建設に着手(2017年4月19日、造幣局跡地の隣接でも再開発が進展)

2019年から20年までに「池袋はここまで変わる!」、豊島区が広報特別号に掲載(2017年11月8日)

【参考リンク】

東京国際大学「池袋国際キャンパス計画」について(2023年9月開校予定)

「造幣局地区」街づくりのページ(豊島区)

東京国際大学が新キャンパスを建設を計画する位置(グーグルマップ)