東池袋1丁目のアニメイト池袋本店の隣にある「池袋保健所」が移転へ向けて動き始めます。4月から始まる2018(平成30)年度の豊島区予算に移転関連事業費が計上されたもので、まずはサンシャインシティに近い造幣局東京支局の跡地に“仮移転”し、その後に区役所本庁舎に近い再開発地「南池袋二丁目C地区」へ移転させる方針です。
7階建ての池袋保健所は1998年11月に竣工しており、築年数は約20年と古くはないものの、「各種設備の老朽化」(豊島区)が進んでいるといいます。また、隣地にアニメイト本店が置かれていることから平日でも1日に1万人が訪れるといい、「混雑する賑わいエリアの中で、来所される方々の安全・安心を確保していくことが重要な課題」(高野之夫区長)との認識を示しています。
加えて、保健所の至近では旧池袋区役所跡地などによる再開発「ハレザ池袋」の建設も進んでおり、「新ホール・新区民センターとアニメイトに挟まれた、このような場所に保健所を置き続けることは、街づくりの観点、賑わいの連続性創出という点から、また、保健所を利用する皆様にとっても、大変不便をおかけすることになり、安全・安心のためにも、決して好ましいのものではない」(同)。
こうしたことから、池袋保健所は、区役所庁舎から都電雑司ヶ谷停留所にかけての一帯で行われる再開発地「南池袋二丁目C地区」に移転させる方針としています。
ただ、同エリアの着工は2020年度まで待たなければならないため、いったん造幣局跡地へ暫定的に移転。その後に、南池袋2丁目の再開発タワービル内に移したい考えです。
保健所内には池袋休日診療所などの施設も置かれていることから、「丁寧な説明を行う」(高野区長)としています。
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